一橋大学の文献案内「学問をはじめるために 1 学問論・読書論」から、前編として9冊。そもそも学ぶとはどういうことかを問う本と、読むことそのものを扱う本が並ぶ。
出典:https://www.soc.hit-u.ac.jp/~takujit/book_list.html
常識にとらわれた単眼思考を行っていては、いつまでたっても「自分の頭で考える」ことはできない。自分自身の視点からものごとを多角的に捉えて考え抜く―それが知的複眼思考法だ。情報を正確に読みとる力。ものごとの筋道を追う力。受け取った情報をもとに自分の論理をきちんと組み立てられる力。こうした基本的な考える力を基礎にしてこそ、自分の頭で考えていくことができる。全国3万人の大学生が選んだ日本のベストティーチャーによる思考法の真髄。
本書を手にしたまじめな君は、何の疑問も持たず、大学では勉強するもんだと張り切ってるんじゃないか?だとしたら、それは問題だ。では、その問題って何だ?いま学生に必要なのは「学ぶこと」が、世の中(とくに会社という「世間」)でどんな意義があるかを考えることなのだ!フツーの学生のための、まったく新しい『学問のすゝめ』の登場。
「文理横断型」の知を強調するユニークな読書案内として話題になった旧版の書目を大幅に入れ替え、「戦争と平和への希望」という新たな章を設け、「現代の教養」を育てる手がかりとなることをめざした。読みやすい解説文で、学生だけでなく、生涯学習用ガイドブックとしても役に立つ。人名・書名・事項についての詳細な索引付き。
かつて教養主義は人々をとらえたにもかかわらず、歴史的に衰退したのはなぜだろうか。本書は近代日本知識社会のインフラであった「教養」の動態を歴史社会学的アプローチで究明し、「教養」が輝いていた時代の意味を問う。知と文化の未来を考察するためにいま何が求められているか。現代文庫化に際して、現代日本の教養を考察する書き下ろし原稿を付す。
「知識人とは亡命者にして周辺的存在であり、またアマチュアであり、さらには権力に対して真実を語ろうとする言葉の使い手である。」著者独自の知識人論を縦横に語った講演。
人文・社会・自然科学の諸領域のみならず政治の世界にも絶大な知的影響を及ぼした哲学者が、自らの思想形成の全貌を明らかにする。上巻では、生まれ育ったウィーンの知的風土、学生生活、職業体験、音楽をめぐる思索、初期の諸研究など、三二歳で認識論と科学哲学の画期的名著『探究の論理』を世に問うまでの知的経験を語る。
ジョン・スチュアート・ミルという存在を一言で表すのは難しい。多産のジャーナリスト、才気あふれる論理学者、哲学者、自由主義的な下院議員、最初の夫人参政権論者……「ヴィクトリア時代の火つけ役」とも呼ばれるミルは、父ジェームズの功利主義者のチャンピオンとしての志を継ぐべく父による英才教育を受ける。三歳にしてギリシャ語である。それゆえに生じた青年期の精神の危機、そして長年にわたる交際の末に得た理想の伴侶ハリエット。
ベンサム、リカード等と付き合い、同時代の社会思想のみならず、明治以来の日本にも大きな影響を与えた思想家による自伝の古典。
電子顕微鏡を通して肉眼では見えない世界を見るように,社会科学では,概念という装置をつかって現象の奥にある本質を見きわめようとする.自前の概念装置をいかにして作るか.それを身につけることで何が見えてくるか.古典を読むことと社会科学を学ぶこととを重ね合わせて,本はどう読むべきかの実習を読者とともに試みる実践的読書論.
第一次大戦後の混迷のドイツ.青年たちは事実のかわりに世界観を,認識のかわりに体験を,教師のかわりに指導者を欲した.学問と政策の峻別を説くこの名高い講演で,ウェーバーはこうした風潮を鍛えらるべき弱さだと批判し,「日々の仕事(ザッヘ)に帰れ」と彼らを叱咤する.それは聴衆に「脅かすような」印象を与えたという.