一橋大学の文献案内「学問をはじめるために 1 学問論・読書論」から、後編として8冊。自伝や評伝を通して、ひとりの人間がどう学び続けたのかをたどる本が多く含まれる。
出典:一橋大学の文献案内「学問をはじめるために 1 学問論・読書論」より。
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり」。著名なこの一文で始まる本書は、近代日本最大の啓蒙家である福沢諭吉(1835-1901)が、生来平等な人間に差異をもたらす学問の意義を、平易な文章で説いた17の小篇からなる。西洋実学の批判的摂取をすすめ、明治の人心を啓発したその言は、今日も清新である。
森有正氏がデカルト、パスカルの探究のためパリにおもむいて既に四半世紀を経た。この間、経験ということばは、氏にとってつねに発想の原点であった。氏は経験と体験のちがいから出発して、1人の人間を定義するものは、各個人の経験にほかならないと考える。本書には、この森有正氏の思想に近づくためのキーワード“経験”の真の意味をわれわれに解き明かしてくれる代表作「霧の朝」「変貌」「木々は光を浴びて」のほか、2篇を収めた。
田中正造研究を通じて、「学ぶ」ことの意味を追求。
失明、孤独、自殺未遂、10年の放浪、そして波止場へ…。常に社会の最底辺に身を置き、働きながら読書と思索を続け、独学によって思想を築きあげた「沖仲士の哲学者」ホッファーの自伝。
港湾労働者にして哲学者、ハンナ・アレントの友人にして中上健次が愛した思索者エリック・ホッファー。失明、両親の死と孤独、自殺未遂、10年にわたる放浪、そして労働と思索の日々……。1920年、30年代のアメリカの貧民街、農場、鉱山を舞台に、苛酷な運命に翻弄されながらも社会の最底辺で生きぬいた経験と、自身をとりまく個性あふれる人々との出会いと別れ、そして生きることの意味を綴った比類なき自伝的回想。
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彼の人生そのものが、これほど数奇な人生があろうかと思わせるほど、波乱に富んでいるが、それ以上に面白いのが、彼がいろんなところで出会った、数々の特異な社会的不適応者たちの語る自分の人生である。……その一つ一つが、まるで極上の短篇小説以上の仕上がりになっている。……文章の細部に至るまで刺激的な本だ。(立花隆)
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「生きる」ことに真摯であるということは、これほどまで波乱に満ちた人生を送るということなのか。本書は、数奇な運命をたどりつつ独自の思想を築きあげた哲学者エリック・ホッファーの自伝である。
7歳で失明、15歳で突然視力を回復。18歳の時に天涯孤独となり、28歳で自殺未遂。「私は死ななかった。だがその日曜日、労働者は死に、放浪者が誕生したのである」という彼は、10年に及ぶ放浪生活へ踏み出し、数々の出会いと別れを選び取りながら、劇的な生涯を送ることになる。
トマトの収穫、ホップ摘み、砂金発掘などの季節労働。そのかたわらで、化学、数学、鉱物学などあらゆる学問にまい進し、読書と思索を重ねていく日々。そんなある日、彼は町のレストランで大学教授と出会い、これを機にドイツ語翻訳や研究の手助けなどのアルバイトをはじめる。あまりに研究熱心な彼に、教授は研究所での職を用意してくれるのだが、「本能的にまだ落ち着くべきときではないと感じた」彼は、ふらりと季節労働者の生活へ戻ってしまうのだ。
「慣れ親しむことは、生の刃先を鈍らせる。おそらくこの世界において永遠のよそ者であること、他の惑星からの訪問者であることが芸術家の証なのであろう」。自己と徹底的に対峙し、自己欺瞞と戦いつづけたエリック・ホッファー。まず学ぶべきなのは「学問」そのものではなく、彼が貫いた学問への、そして、人生への「姿勢」かもしれない。(高橋美帆)
「同テーマの類書を読め」「自分の水準に合わぬ本は途中でも止めろ」「?と思ったらオリジナル・データにあたれ」...、実戦的読書のためのアドバイスから、書斎・書庫をめぐるあれこれ、そして驚異的な読書遍歴を物語る少年時代の作文まで。旺盛な取材、執筆活動の舞台裏と「知の世界」構築のためのノウ・ハウを全公開する。
「二十歳のころに何をすべきなんだろう」「あの人は、どう過ごしたんだろう」―若き日に誰もが抱く不安、期待、焦燥。二十歳を生きる東大・立花ゼミ生が各界で活躍する諸氏に直撃取材!第二次世界大戦勃発、原爆投下、日本国憲法発布、公害問題、東京タワー竣工...帝国主義から民主主義へ、日本が劇的な変貌を遂げた1937~1958年に「二十歳のころ」を生きた有名無名31の軌跡。
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アウトプットした人だけに
たどりつける世界がある
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情報が溢れかえる現代において、「新たな知」をいかに発信するか?
数々の人材を輩出した「東大上野ゼミ」伝説のメソッド、公開!
論文・レポートはこれ1冊でOK!
多くの東大生が学んだ知的生産の教科書、4万部突破!!
「わたしは情報生産者でもありますが、情報生産者を育てる立場にも立ってきました。上野ゼミの受講生たちから贈られるうれしいことばのひとつに、こんなものがありました。「上野センセは、わたしたちの中からまだ見ぬものを生み出してくれるお産婆さんみたいな存在なのよ」と。そのとおり、「まだ見ぬもの」は、もともとその人のなかに存在しています。(中略)グッド・ラック。あなたがほんとうに世に送り出したい情報を生産するために、本書がお役に立つことを願ってやみません。」(「Ⅵ 読者に届ける」より抜粋)
いま、大学はかつてない困難な時代にある。その危機は何に起因しているのか。これから大学はどの方向へ踏み出すべきなのか。大学を知のメディアとして捉え、中世ヨーロッパにおける誕生から、近代国家による再生、明治日本への移植と戦後の再編という歴史のなかで位置づけなおす。大学の理念の再定義を試みる画期的論考。