Skrinia.
生物学

東京大学総合文化研究科・教養学部准教授の香田啓貴氏が勧める本

松葉隆太郎の写真
松葉隆太郎
早稲田大学大学院商学研究科
@dokugaku_zin

東京大学の総合文化研究科・教養学部准教授の香田啓貴氏が勧める本を紹介。専門に関する書籍が多く、霊長類学や認知生物学に関する良書が多数紹介されている。ヒトの進化など面白いトピックに関する本だと感じた。

出典:『UP』2026年4月号(東京大学出版会)の特集「東大教師が新入生にすすめる本」より。特集は東京大学出版会のお知らせページでPDFが公開されています。

この記事で紹介する8冊

  1. 01東南アジア紀行上・下
  2. 02マレー蘭印紀行
  3. 03マレー諸島上・下
  4. 04利己的な遺伝子
  5. 05数理生物学入門
  6. 06マキャベリ的知性と心の理論の進化論
  7. 07新世界ザル上・下
  8. 08進化と人間行動第3版
01
東南アジア紀行上・下 の書影

東南アジア紀行上・下

梅棹忠夫
中公文庫・1979
未知の東南アジアを旅し、文化や生活に迫る貴重な調査記録が描かれています。著者は大使館を頼りに入国手続きを行い、ユーモアを交えた描写で現地の人々との交流や調査活動を楽しむ様子が印象的。
02
マレー蘭印紀行 の書影

マレー蘭印紀行

金子光晴
中央公論新社・2004
昭和初年、夫人森三千代とともに流浪する詩人の旅は、いつ果てるともなくつづく。東南アジアの圧倒する自然の色彩と、そこに生きるものの営為を、ゆるぎない愛と澄明な詩心で描く。
03
マレー諸島上・下 の書影

マレー諸島上・下

ウォーレス,A.R.(アルフレッド・ラッセル)
筑摩書房・1993
その名前をいまも〈ウォーレス線〉に残す19世紀のイギリス人博物学者ウォーレスは、「種の起原という問題を解くため」、マレー諸島へ旅立つ。8年におよぶこの探検旅行のなかで彼は、C・ダーウィンとは別に動物地理学にもとづく進化論を構想し、ロンドンの科学界に大波乱を引き起こした。ボルネオの森でオランウータン狩り、セレベスの蝶の群れ飛ぶ渓谷など、驚きと尊敬と知性に満ちた視線で語られるマレー諸島の記録と、科学に捧げた崇高な精神が導かれた動物学的および地理学的な考察による近代科学の記念碑的傑作。上巻では、インド・マレー島群、チモール島群、モルッカ諸島の記録と、詳細な訳注、および探検の旅程やゴクラクチョウ分類体系の変遷などの資料を併載。
04
利己的な遺伝子 の書影

利己的な遺伝子

リチャード・ドーキンス
紀伊國屋書店・2018
ドーキンスによる「40周年記念版へのあとがき」が 新たに収録された、世界的ベストセラーの最新版 「英国史上最も影響力のある科学書」 第1位 私たちはなぜ、生き延びようと必死になり、なぜ恋をし、なぜ争うのか?―― 本書で著者は、動物や人間の社会で見られる、親子間の対立や保護行為、夫婦間の争い、 攻撃やなわばり行動などがなぜ進化したかを、遺伝子の視点から解き明かす。 自らのコピーを増やすことを最優先とする遺伝子は、いかに生物を操るのか? 生物観を根底から揺るがす衝撃の事実を快刀乱麻の筆致で鮮やかに描き出すことに成功した本書は、 1976年の刊行以来、分野を超えて多大な影響を及ぼし続けている古典的名著である。
05
数理生物学入門 の書影

数理生物学入門

巌佐庸
共立出版・1998
生物学とその周辺分野を学ぶ人たちのために,具体的な例を通して数学的概念と技法を紹介し,数学モデルを用いて生命現象をとらえることのおもしろさと,こういったモデルを理解し解析するテクニックの基礎を提供する。
06
マキャベリ的知性と心の理論の進化論 の書影

マキャベリ的知性と心の理論の進化論

Byrne RichardW Whiten Andrew 藤田 和生 山下 博志 ほか
ナカニシヤ出版・2004
ヒトの知性の進化をめぐる革命的論文集の待望の完訳。人間の「心」が進化の過程で形成されてきたことを実証的に明らかにする。
07
新世界ザル上・下 の書影

新世界ザル上・下

伊沢紘生
東京大学出版会・2014
1970年代、チンパンジーやゴリラなどアフリカの大型類人猿に背を向けて、 ひとりの研究者が新世界ザルを追って南米へと旅立った―― 壮大なアマゾンの動物たちと熱帯雨林の物語――熱帯雨林をすみわけて進化した新世界ザルの生きざまを通して、究極のフィールドワーカーがたどりついた動物たちにとっての〈種の誇り〉とはなにか? 世界的な霊長類学者による新世界ザル研究の集大成。
08
進化と人間行動第3版 の書影

進化と人間行動第3版

長谷川寿一 / 長谷川眞理子 訳
東京大学出版会・2026
\心・からだ・行動の適応を読み解くロングセラー、決定版/ 生物としてのヒトという視点で行動や心理をとらえたロングセラー・テキストの全面改訂第3版! 共著者を加え、発達・言語をはじめとする比較認知や、累積的文化進化などについて補充。BOXや読書案内もさらに充実!

選者について

松葉隆太郎の写真
松葉隆太郎
大学院修士1年
経営学について修士課程で研究を行っている。また42Tokyoでコンピュータサイエンスについても学習済み。
Xでフォローする

この記事の分野

霊長類学認知科学
この記事をXで共有する

新しい記事が公開されたらお知らせします。

メール配信は準備中です。

ほかの記事

人がすすめる本
一橋大学が薦める、レポートの書き方の本9冊
人がすすめる本
一橋大学が薦める、社会科学の基礎を学ぶための本(1 基礎教養)
人がすすめる本
一橋大学が薦める、社会科学入門の本(前編)