東京大学の総合文化研究科・教養学部准教授の香田啓貴氏が勧める本を紹介。専門に関する書籍が多く、霊長類学や認知生物学に関する良書が多数紹介されている。ヒトの進化など面白いトピックに関する本だと感じた。
出典:『UP』2026年4月号(東京大学出版会)の特集「東大教師が新入生にすすめる本」より。特集は東京大学出版会のお知らせページでPDFが公開されています。
未知の東南アジアを旅し、文化や生活に迫る貴重な調査記録が描かれています。著者は大使館を頼りに入国手続きを行い、ユーモアを交えた描写で現地の人々との交流や調査活動を楽しむ様子が印象的。
昭和初年、夫人森三千代とともに流浪する詩人の旅は、いつ果てるともなくつづく。東南アジアの圧倒する自然の色彩と、そこに生きるものの営為を、ゆるぎない愛と澄明な詩心で描く。
その名前をいまも〈ウォーレス線〉に残す19世紀のイギリス人博物学者ウォーレスは、「種の起原という問題を解くため」、マレー諸島へ旅立つ。8年におよぶこの探検旅行のなかで彼は、C・ダーウィンとは別に動物地理学にもとづく進化論を構想し、ロンドンの科学界に大波乱を引き起こした。ボルネオの森でオランウータン狩り、セレベスの蝶の群れ飛ぶ渓谷など、驚きと尊敬と知性に満ちた視線で語られるマレー諸島の記録と、科学に捧げた崇高な精神が導かれた動物学的および地理学的な考察による近代科学の記念碑的傑作。上巻では、インド・マレー島群、チモール島群、モルッカ諸島の記録と、詳細な訳注、および探検の旅程やゴクラクチョウ分類体系の変遷などの資料を併載。
ドーキンスによる「40周年記念版へのあとがき」が
新たに収録された、世界的ベストセラーの最新版
「英国史上最も影響力のある科学書」 第1位
私たちはなぜ、生き延びようと必死になり、なぜ恋をし、なぜ争うのか?――
本書で著者は、動物や人間の社会で見られる、親子間の対立や保護行為、夫婦間の争い、
攻撃やなわばり行動などがなぜ進化したかを、遺伝子の視点から解き明かす。
自らのコピーを増やすことを最優先とする遺伝子は、いかに生物を操るのか?
生物観を根底から揺るがす衝撃の事実を快刀乱麻の筆致で鮮やかに描き出すことに成功した本書は、
1976年の刊行以来、分野を超えて多大な影響を及ぼし続けている古典的名著である。
生物学とその周辺分野を学ぶ人たちのために,具体的な例を通して数学的概念と技法を紹介し,数学モデルを用いて生命現象をとらえることのおもしろさと,こういったモデルを理解し解析するテクニックの基礎を提供する。
ヒトの知性の進化をめぐる革命的論文集の待望の完訳。人間の「心」が進化の過程で形成されてきたことを実証的に明らかにする。
1970年代、チンパンジーやゴリラなどアフリカの大型類人猿に背を向けて、
ひとりの研究者が新世界ザルを追って南米へと旅立った――
壮大なアマゾンの動物たちと熱帯雨林の物語――熱帯雨林をすみわけて進化した新世界ザルの生きざまを通して、究極のフィールドワーカーがたどりついた動物たちにとっての〈種の誇り〉とはなにか? 世界的な霊長類学者による新世界ザル研究の集大成。
\心・からだ・行動の適応を読み解くロングセラー、決定版/
生物としてのヒトという視点で行動や心理をとらえたロングセラー・テキストの全面改訂第3版! 共著者を加え、発達・言語をはじめとする比較認知や、累積的文化進化などについて補充。BOXや読書案内もさらに充実!