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文学

東京大学人文社会系研究科・文学部教授の納富信留氏がお薦めする本

松葉隆太郎の写真
松葉隆太郎
早稲田大学大学院商学研究科
@dokugaku_zin

東京大学人文社会系研究科・文学部教授の納富信留氏がお薦めする本を紹介した。古代哲学が専門であるため、ギリシア哲学に関連する本が多い。哲学の議論はギリシアから出発するため、その根源を知る上でここで紹介されている本は非常に役立つはず。

出典:『UP』2026年4月号(東京大学出版会)の特集「東大教師が新入生にすすめる本」より。特集は東京大学出版会のお知らせページでPDFが公開されています。

この記事で紹介する6冊

  1. 01意識と本質
  2. 02科学革命の構造新版
  3. 03仮面の解釈学
  4. 04哲学の言葉を聴く
  5. 05ギリシア哲学史
  6. 06世界哲学のすすめ
01
意識と本質 の書影

意識と本質

井筒俊彦
岩波書店・1991
東洋哲学の諸伝統の分析から得た根元的思想パターンを己れの身にひきうけて主体化し、その基盤の上に新しい哲学を生み出さなければならない。本書はこうした問題意識を独自の「共時的構造化」の方法によって展開した壮大な哲学的営為であって、その出発点には自分の実存の「根」が東洋にあるという著者の痛切な自覚があった。
02
科学革命の構造新版 の書影

科学革命の構造新版

トマス・S・クーン
みすず書房・2023
待望の日本語版新版(原著第IV版、50周年記念版の全訳)。 科学とは何か、知識の進歩とは何かについての固定観念を抜本的に塗り替え、「20世紀の最も影響力の偉大な本」に数えられる名著である。新版は半世紀ぶりの〈新訳〉であり、クーンの論述が細部まで丹念に掬い上げられた。また、新しい読者への案内としてI・ハッキングによる「序説━━五十周年記念版に寄せて」が巻頭に加わっている。 「通常科学」から「危機」へ、そして新しい「パラダイム」へ──世界観の変わり方をダイナミックかつ周到に語って世界を変えたクーンのヴィジョンが、21世紀的な解像度の訳文でよみがえる。
03
仮面の解釈学 の書影

仮面の解釈学

坂部恵
東京大学出版会・1976
いまや政治に“まつりごと”の面影なく,世界は一つの意味として,“書物”として読み解かれることをやめる.語源説,精神分析そして現象学の手法を駆使して,仮面と鬼面のたわむれの方向へ新たな言語思想をめざす著者の第一作.
04
哲学の言葉を聴く の書影

哲学の言葉を聴く

納富信留
東京大学出版会・2025
古代ギリシア哲学研究で国際的に活躍する著者の最重要論文を精選。二千年の写本伝承をへて編集されたテクストを読み解きながら、哲学と文献学が交錯するところで浮かび上がる問題群を詳細かつ徹底的に論じる。
05
ギリシア哲学史 の書影

ギリシア哲学史

納富信留
筑摩書房・2021
古代ギリシアで哲学はどのように始まったのか。 人間と社会と自然を根源から問い、わたしたちの生き方・考え方を形作った知の原点。 近年の研究成果を踏まえギリシア哲学史の枠組みを見直し、 哲学者たちの思索を新たな視座から一望する記念碑的通史!
06
世界哲学のすすめ の書影

世界哲学のすすめ

納富信留
筑摩書房・2024
世界哲学とは、西洋中心の「哲学」を根本から組み替え、より普遍的で多元的な哲学の営みを創出する運動である。それは、私たちの生活世界を対象とし、多様な文化や伝統や言語の基盤に立ちつつ、自然環境や生命や宇宙から人類を反省する哲学であり、世界に生きる私たちすべてに共有されるべき普遍性をもった、本来の哲学を再生させる試みでもある。『世界哲学史』(全九巻)の成果を踏まえつつ、より広い視野で世界哲学を本格的に論じ、開かれた知の世界へと読者をいざなう。

選者について

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松葉隆太郎
大学院修士1年
経営学について修士課程で研究を行っている。また42Tokyoでコンピュータサイエンスについても学習済み。
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西洋古典学古代哲学
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